【振り返ってみました】「ランク王国」終了にみる 深夜番組がくれたもの

眠れない夜 深夜番組はありがたかった

深夜のランキング番組「ランク王国」が24日に最終回を迎えたとネットニュースで知りました。

夜中に漫然と付けたテレビから流れる、そんな番組のなかのひとつだったので、特段思い入れはありませんが、22年半も続いたのは凄いことだと思います。

 

むかしの話になりますが、世間が寝静まったころ、布団から起き上がりモゾモゾとテレビをつけた夜が度々ありました。

考え事をし過ぎて寝付けない夜もあれば、深夜番組なら面白いことをやっていそうだという期待もありました。

事実、深夜番組によって知り得たことはおおく、人生を多少なりとも豊かにしてくれました。

今回はそれらを振りかえってみたいと思います。

スポンサーリンク

深夜番組で知り得たものたち

スノーボーダー『テリエ・ハーコンセン』の衝撃

どこの国で行われた大会かは覚えていませんが、各国のスノーボーダー達が、ビュンビュンと高所から滑降しては華麗なジャンプを決め、技や難易度で点を競っていました。

どちらかというとインドア派の私は、それまで全く知らない世界だったので、はじめてみるその映像に釘付けになりました。

なかでもテリエ・ハーコンセンという選手のジャンプは滞空時間が長く、空中に舞う様はそこだけ時間が止まったかのように感じられ、恐ろしく美しかったのを覚えています。

スノーボーダー界のマイケル・ジョーダンだ! とひとり興奮し(NBAはよく観ていたので)、まだ未成年だったショーン・ホワイトや各国のボーダーたちの妙技にすっかり魅せられ、その後は、実際に競技を観に足を運びました。

モータースポーツ 『ダニカ』という女性レーサーを知る

鈴鹿だ富士だF1だと賑わっていた時代がありましたが、当時まったく興味がなく、関心ゼロのまま過ごしていました。

ある深夜、テレビをつけると「グヴィーーーン! 」と爆音をまき散らしながら、グルグルとサーキットを走るマシンたちがいました。

あー、これが「音がたまらない」とか皆が騒いでいるやつか。

と惰性で見続けていたところ、画に変化が。

マシン同士が接触し、レースを中断することになったレーサーがいたのです。進路を妨害されたほうのマシンに乗っていたのがダニカという女性レーサーでした。(美人!!)

怒りをあらわにするダニカ。マシンから降り、妨害した車に向かって歩くも、まわりの人間に諭されたのか、直接抗議するまでには至りませんでした。

「あー、ダニカ。車から降ります。あー、怒ってます! 怒ってます! 」と実況中継する日本人解説者。会場も盛り上がっています。

なんだかそれが無性に面白かったんですよね。へー、こんなこともあるんだ? と一気にマシンだけの世界から、人間を含めたドラマがあるのだと、視界が広がりました。(命に係わる事ですから、面白かったというと語弊があるかもしれませんが)

それからというもの、タイミングが合った時は深夜にテレビのまえで観戦しました。

『ツールドフランス』ってなーに?

これまたレースものです。

自転車レースなんて、それまでの我が人生で「ちぃぃっとも」カスリもしないものでしたが、流線を描きながら多数の自転車が街を山を走り抜ける姿は圧巻でした。

その時のゴールは、「亡くなった選手を称え、そのチームに優勝を譲る」といった流れで、不思議さと同時に感銘も受けました。

残念ながら、ドーピング疑惑が付きまとう競技となってしまいましたが、その辺は割愛します。

スポンサーリンク

やるせなく美しく不気味な世界に浸った 映画『サイレントヒル』

私はホラー映画やスプラッタ映画が苦手です。観たい映画があると事前に「グロ度」がどの程度かリサーチするほどです。(余計な情報が入り、かえって後悔することもありますが)

それなのに、深夜のテレビ画面に映し出された、陰鬱な雰囲気をまとったこの映画から目が離せなくなりました。

繰り広げられる、おどろおどろしい展開と映像。

深夜にひとりで観るには厳しい作品です。ですが、チャンネルを変えることができませんでした。

クリーチャーたちの造形や動きはかくも異質なのに、そこに「美」があったからです。

観賞後、YouTubeでメイキング映像を観漁りました。

この映画が放つ質感は、この先も他では感じることはないでしょう。

ちなみに映画のもとになっている「サイレントヒル」のゲームをプレイしたことはありません。

深夜を彩った、バラエティ・お笑い・ドキュメンタリー

これは上げるとキリがありません。

若手のお笑い番組や、実験的番組。ドキュメンタリー作品。いろいろな番組がひしめき合い、深夜というフィールドで楽しく切磋琢磨していた印象があります。

なかには深夜で好調だったのに、「ゴールデン進出」という「出世コース」に乗せられたが為に、番組の寿命が縮まり、散っていった番組を数多く見てきました。

ゴールデン行きは出世ではなく「降格だ」ともネットでは表現されていましたし、少なからず演者もそう思っている節があったと思います。

ゴールデンになると面子がガラリと変わってしまうこともありましたから。

せっかくの良コンテンツをゼロから作り育て上げたのに、ゴールデンという視聴層に迎合した結果、面白さがそぎ落とされ、視聴率も低下し消えていく。

何度もったいないと思った事か。

テレビを語れるほど観ていない「いま」

若いころと生活スタイルや感受性が変わってきたこともあり、今は深夜番組に限らず、テレビそのものを観る時間がグっと減りました。

視聴時間はかつての1割ぐらいでしょうか。

なので、深夜番組がどうのではなくテレビそのものがどこに向かっていくのか、想像がつきません。

ネットが普及したいま、テレビの立ち位置は少しずつ変わってきています。

 

かつての深夜番組には「いろんなコンテンツを届けてくれて、それらに携わったみなさまに感謝です」といいたいです。

スポンサーリンク