どっちの漢字が正しいの?【仕事にもブログにも役立つ】助けっと本を教えます

異字同訓が多すぎる( ノД`)

日本語ってやつはなんて繊細かつデリケートなのでしょう。

意味の差が僅差な単語が多すぎます。(差が僅差って日本語、おかしい?)

日本人を何十年やっても正解がパッとでません。

そしてブログを書くようになり、どの漢字が適切なのか迷う機会が増えました。

ブログは漢字が多いと読みづらいので「怪しいときは開いちゃえ(ひらがな表記にすること)」といったことも自由にできますが、仕事等、正式な場で使うときは漢字の基本を押さえておきたいですよね。

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これがオススメの本だ!!!

 ↑ これだと小さいので大きい画像でどうぞ。はい! ↓
(ゴールドの文字を再現させようと奮闘しましたが、上品とはほど遠いギラギラした仕上がりになってしまったので、右下にキャラクターを入れて緩和させてみましたがどうでしょうか)

「公用文 用語用字の要点 廣瀬菊雄 著」でござい

著者は、法務省法務総合研究所総務課長を務めていたかたです。

ほうむしょう?? エライの? スゴイの? よくわかりませんが、偉くて凄そうですね。

この本のポイントはそこなんです。

偉くて凄そうな人が書いた本なのに

わかりやすい のです!

お役所にありがちな「もっと誰が読んでもわかるように書いてくれればいいのにぃ」といった感じがありません。

表紙を開いてすぐに、推薦の言葉として法務総合研究所長の敷田稔氏が「公務員の必携の書として広く推薦したい」と結んでいました。

いやいや、こんな良書を公務員だけにとどめておくのはもったいない!(公務員だけに限定販売されているわけではありませんが)

では本の内容をご紹介

はしがき

このような用字用語の表記に対する適否の判断は、まず、その字の持つ本来の意味を理解することが大切である。本書は、その趣旨を踏まえて、そのポイント(要点)、解字(漢字の組立て)、字義(漢字本来の意味)及びその語の意味と用例を取り上げ、最後の問題点では、その用字用語の共通点、相違点等を挙げて、適切な結論に到達できるように配意した。

「用字用語の要点」 はしがき より引用

まとめると、

字の持つ本来の意味を理解することが大切

◇ポイント(要点)

◇解字(漢字の組立て)

◇字義(漢字の本来の意味)

◇問題点(用字用語の共通点、相違点)

と、なります。では具体的に見ていきましょう・・・と、一例を表にして比較したら分かりやすいかと作成してみましたが、モニター画面だと目がすべるんです。自分だったらジックリ読まずにスクロールしちゃう可能性大。

この本は、実際に紙に触れて、印字された明朝体の文字で読んでこそしっくりくるのではないかと思い、表を載せるのはやめました! ああ、あの時間がムダに…。

まったく引用しないと本の魅力が伝わらないので少しだけ抜粋

「聞く」と「聴く」の使い方について

【ポイント】
「聞く」は、自然に音声を耳に感じとること。
「聴く」は、自らきく気になって、身を入れてきくこと。

 

「戦う」と「闘う」の使い方について

【ポイント】
「戦う」は、武力をもって争うこと。勝ち負けを争うこと。
「闘う」は、利益を守るために争うこと。困苦に負けないように努力すること。

 

「乾く」と「渇く」の使い方について

【ポイント】
「乾く」は、水分・湿気がなくなること。感情がなくなり、冷たくなること。
「渇く」は、のどが渇いて水が欲しくなること。あるものが欲しくなり、心が満たされないこと。

「このぐらいだったら、入力した時の文字変換にも説明が出るけど? 」とお思いになるかもしれませんが、書籍にはこの後にじっくりと解説があり詳しく説明されています。

ミニポイントも捨てがたい

解説がコンパクトな「ミニポイント」コーナーが途中途中にはさまれています。ひとつ紹介しますね。

〈ミニポイント〉

「特長」と「特徴」

「特長」は、特に目立つ長所のことで、特に優れた点のこと。「特長」は、長所を特に強調する場合にのみ用いるのが本来の用法である。
・この例規集の特長 ・特長を生かす

「特徴」は、他と比べて特に目立つしるし、特に目立つ点のこと。普通「特徴」が用いられる。
・犯人の特徴 ・特徴のある声

迷ったときには「用例」を頼れ

例えば「陰」と「影」の使い方には、このような用例が載っています。

【陰】陰ひなたのない人 陰干し 山の陰 日陰になる 木陰で休む 陰の声 陰口 陰の実力者 陰で悪口を言う 草葉の陰 お陰さまで

【影】影が映る 影を隠す 人影 影絵 月の影 影が薄い 影も形もみえない

用例に迷っている用語があったら素直に活用しちゃいましょう。

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この本とは、こうして出あった

以前いた職場では、ときどき物販や書籍のチラシの回覧がありました。

ある日のこと。数行の説明文とともにこの本が紹介されており、むむむっ! と気になったので、ササっと書名をメモにとりました。

2,730円(当時の価格)と高いので迷いましたが「読んだほうがいい気がする」という直感にしたがい、後日注文しました。

まとめ

あくまで「公用文」としてはどうなのか? という視点で書かれています。公用文で使えるということはほかでも問題なく通用するはず。

でも、でもですね。

わかりやすいといっても、やっぱりわからないんです。

「人妻」は「ひとづま」としているのに、「稲妻」は「いなずま」とするなど理屈では分かりにくいところである。

と本にでてくるのですが、同じ漢字でも平仮名にすると「づ」だったり「ず」だったり。日本語ってまことに複雑怪奇で美しくも悩ましい文明です。

この本は辞書的な役割だけでなく、読み物としても楽しめます。

最近はブログを書くのに大活躍です。物捨てハイの時に手放さなくてよかった。

いまはネットで検索すればすぐに答えがでる時代ですが、書籍として手元にあると頼もしい一冊ですよ。

著者略歴に中央大学法学部卒業とあったので、「法科の中央」かぁ。でもなんでホウカノチュウオウって言うのだろう? と、謎が解けたのが漱石山房記念館で漱石と関わりのあった人物紹介の欄でした。どなたの経歴かは覚えていませんが「中央大学の前身、英吉利法律学校に・・・」とあったので、元は法律の学校だったんですね。

100年前にあった 漱石のこころ揺さぶる言葉たち あなたも触れてみませんか

2018.02.01
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